【導入事例】KITAROで輸送工程の短縮に成功 風車部材を運ぶ超大型輸送車両にもKITAROが貢献

エネルギー関連やインフラ整備にまつわる重量品建設事業を展開しているNXエンジニアリング株式会社 四国支店の若林様にKITAROの運用についてお話を伺いました。
NXエンジニアリング様の事業内容を教えてください。
弊社は日本通運の重量品建設事業部の分社化により2025年1月に新会社としてスタートしました。主にインフラ整備やエネルギー関連の一般的な車両では運べない超大型品、超重量品、精密機器の輸送・据付を専門に、企画、設計、施工、調整、メンテナンスを一貫して行っております。
今の現場(福島県いわき市の風力発電所)では、風力発電設備を構成する支柱(タワー)や羽根(ブレード)を運搬し、クレーンで据え付けています。エネルギー関連で他の案件では、変電所に変圧器を運搬し据え付ける作業も行っています。
私自身は四国支店の所属ですが、今回のプロジェクトの関係で福島に来ています。業務としてはプロジェクトの全体管理をしており、輸送据付計画立案、重機車両手配、工程調整、機材調達、協力会社さんとの調整等をおこなっています。
KITARO導入のきっかけと決め手
最初に「KITARO」を知ったのは、2018年頃です。青森の現場で元請さんから「輸送車両を管理するGPS端末を車に取り付けて欲しい」と、依頼されたのが始まりです。その時は元請さんから支給してもらっていたので、アクシスさんと直接契約ではありませんでした。
その当時、この「KITARO」のGPS端末で簡単に車両管理ができて非常に便利なことを知りました。今回の現場でも元請さんから「風車部材の輸送状況を確認したい」という要望があり、「KITARO」を使用すればリアルタイムでの輸送車両の位置や、各車両が何時に所定の場所を通過したかが分かるので、他の現場で使われていた実績も踏まえ、導入することにしました。

KITAROの活用方法
風車部材を運ぶ特殊トレーラの管理として活用しています。トレーラ運転席のシガーソケットにGPS端末を付けています。モニタリング機能で「いつ・どの車が・どの地点を通過したか」がリアルタイムで確認できるようになっています。私自身、夜間輸送に立ち会った際、歩道橋の下をタワーを積んだ背の高い車両が通過するポイントが非常にシビアで、いつ頃通過するのか確認する必要がありました。その時は、スマートフォンで車両の位置を確認しながら、「あとどのくらいでトレーラが到着するか」を確認していました。基本的に現場で車両位置を確認する時はスマートフォンやタブレットで確認して、輸送実績を確認する時はパソコンで画面を見ること多いです。
また、日報も活用しています。対象の車を絞り込んで、「何時に出発して、どのくらいの速度で走行していたか」を確認し、地図上の軌跡を見ながら区間ごとの速度をチェックしています。
今回の現場では、元請さんから「建設現場内での夜間作業で通勤する人の支障にならないように、2時以降の林道通行にしてください。」といった指示がありました。そうした指示を守れているかどうか確認する為に「KITARO」を活用することで各車両の通過時間をチェックすることができました。
また、輸送実績の把握により輸送工程の最適化ができるようになりました。
今回の現場では総輸送距離が90km程あり、二晩かけて運んでいた車両があるのですが、当初は、はじめての経路ということもあって、時間がかかっていました。しかし、運行を重ねて慣れてくると速度も早くなり、その運行時間の変化を「KITARO」で把握できるようになったことで、「このくらいの時間で走れるなら、工程を見直して、二晩工程を一晩で現場近くまで行けるようにしよう。」といった判断ができるようになりました。
こういったデータを蓄積できる「KITARO」のシステムは大変ありがたいです。
今後のサービスに期待することはありますか。
今の機能でやりたいことはできているので、満足しています。
強いて言えば山岳地帯で位置情報の更新が途絶える(通信電波が弱い、通信圏外)箇所があるので、どこでも位置情報が反映できるようにしてほしいと思います。

(KITARO担当者追記)
はじめに、この度はご多忙の中、弊社KITAROの導入事例インタビューを受けていただきありがとうございました。
今回私は、福島に訪問しインタビューさせていただいたのですが、そこで若林様から見せていただいた風車部品とそれを運ぶ輸送車両があまりにも大きすぎて、迫力に圧倒されてしまいました(上部画像)。その大きな車両にはKITAROが取り付けられており、このような規模の大きいプロジェクトに少しでもKITAROが役立てられているということに、私としても非常に嬉しく誇りに思いました。
また今回インタビューを受けていただいた若林様ですが、グダグダな私のやり取りに嫌な顔一つせず、強風の中での写真撮影も含めて、最初から最後まで丁寧なご対応をしていただき、大変ありがたく思っております。
改めて、ご協力ありがとうございました。